1. 記事:セドナのジュニパー Rananda佐藤勉
2. 記事:リツェアクベバ (Litsea cubeba) 雪江 奈津代
3 ドイツ雑感(8)プロイセン/ベルリンのフランス趣味
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1 記事:セドナのジュニパー Rananda佐藤勉
一昨年12月のセドナは珍しく雨でした。
アリゾナ空港から7人乗りの貸切チャーターバスで向かう途中、パラパラと雨が降ってきました。
しばらく走って景色に木々が増えた後のトイレ休憩で周囲に漂う湿った空気と鉛筆を削ったような香りが
何故か理由もなく外国に来たんだなと思わせます。
日本人女性のご夫婦が営むB&Bに着いたのは21時過ぎ。HPで見た以上に素敵な内装と人柄に旅疲れも忘れるほど
テンションが上がりました。今回は別の仕事があり1泊でしたが次は1週間はゆっくりしようと口を揃えて言っていました。
翌朝、まだ雨のぱらつく肌寒い中を散歩。周囲にはユタジュニパーとパインが沢山生えていました。
ユタのジュニパーは不思議と幹が天に向かって左回りにうねって育ちます。B&Bのオーナーさんは土地のエネルギーの強さからそうなると仰っていました。今になって、それが波動の回転とリンクしているのだと思えセドナの土地のエネルギーを吸って、天に放っている様に見えてきます。
そのパワフルな彼らから、エッセンシャルオイルでは再現できない爽やかで甘い緑と木の香りが放たれていました。
生きた芳香成分がこれほど感動する香りなのかと驚きました。この香りでアロマトリートメントできたらどんなに良いか。。。。
こんな空気の中で過ごせたら、体の不調はスグに良くなりますね。
セドナはパワースポットとして世界的に有名です。赤土の乾いた山々にスポットがあり、素敵な場所なのですが
土地のパワーで育ったジュニパーとパインの香り漂う空気こそが一番なんだと感じた旅行でした。
日本でもこんな場所があれば、是非行ってみたいです!
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2 記事:「リツェアクベバ (Litsea cubeba)」
IFA認定アロマセラピスト ITECアロマセラピスト 雪江 奈津代
梅雨から夏にお勧めのリツェアクベバについて今回はご紹介します。
学名をそのまま名称として呼ぶことが多いですが、他にメイチャン(May chang)、チャイニーズペッパーなどの呼び名があります。May changは「中国の女神」という意味を持ち、その名の通り中国産の多い精油です。
香りは、柑橘調で爽やか。レモングラスに似ていますが、もう少し軽く優しい感じもします。
植物としては、クスノキ科の小さい木で、そのペッパーに似た果実から精油は蒸留されます。
レモングラスにも含まれるシトラールを含み、さらにメリッサに含まれるネラールやゲラニオールも多く含むため、欧米を中心にメリッサの代用品としても人気があります。
〔心への効果〕気持ちを前向きにアップリフティングさせる活性剤。また穏やかにもします。
〔体への効果〕生気を蘇らせるような活性作用があり、特に心臓や呼吸器系を強壮します。
〔その他の効果〕抗菌、消毒、殺虫作用があるため、ハウスクリーニングにもお勧めです。
使い方:オリジナル石鹸や香水はもちろんですが、ハンカチに1滴垂らして外出すると梅雨のジメジメ感や夏のムシムシ感を和らげてくれるのでお勧めです。マッサージやスキンケアにも使えますが、刺激が強い精油なので低濃度(1%未満)で使用しましょう。
ブレンド相性の良い精油:イランイラン、フランキンセンス、バジル、柑橘系、ラベンダー、ジュニパーなど多数あります。
~~~リツェアを生活に取り入れて、爽やかに夏本番を迎えましょう~~~
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ドイツ雑感(8)プロイセン/ベルリンのフランス趣味
ドイツは地方分権の国柄ですが、幾つも有る対立軸のうち最大のもが北ドイツとその代表プロイセン(プロシャともいいます)対南ドイツとその代表バイエルンの、南北対立です。北のベルリン対南のミュンヘンと憶えておいても構いません。プロイセン風と云えば軍国調、規律、集団主義、能率重視、清潔、堅苦しさその他諸々の日本でのいわゆるドイツ風が頭に浮かびます。一方ミュンヘンといえばビヤホールで痛飲しながらの高歌放吟、隣同士が肩を組み合って歌ったりする人付き合いの良さ、男の半ズボンや女のエプロンに似た民族衣装が今でも残る伝統重視の気風、ドイツでは珍しいお料理の美味しさ(ベルリンはまるで駄目)と云った現世の生活を楽しむ傾向が強いもののように見うけられます。
南ドイツの文化は、だらしが無くて人情に厚く、勇敢で素朴なゲルマン人の元来の特徴が妨害を受けずにすくすくと発達した、いわば自然に生れた文化と呼んで良いでしょう。
一方北ドイツのベルリンを首都とするプロイセンは徹底して人工的に作られた文化の国です。そして移植されたのがフランスのプロテスタント(新教徒)であるユグノーの文化と習慣でした。17世紀フランスの国王ルイ14世(ベルサイユ宮を作った王様)はフランス国内に残っていた新教徒を追放しました。今で言う宗教難民ですね。最大の受入国がプロイセン王国でした。だらしのないゲルマン風を矯正しようと決意していたプロイセン国王フリードリッヒ(フリードリッヒ大王)にすれば規則正しく理想主義的なプロテスタント文明の教師役としてフランスの新教徒は渡りに船だったのでしょう。
以降北ドイツはお堅く勤勉なフランス新教徒気質に染められてゆき、組織的集団戦を得意技とするドイツ参謀本部を生み出し、それがカトリック風に緊迫感の無い本家のフランス陸軍を撃破するに至るわけです。プロテスタントとカトリックが争うとカトリックがいつも負けるのは何故でしょうか。
ベルリンで今に残るフランス新教徒文化の一端。
コーヒー屋のウエイトレスをマムゼルとかカフェーマムゼルと云いますがこれはフランス語のマドモワゼルですね。
ドイツ宮廷料理はフランス料理でしたから、プロイセン貴族も一応はフランス料理を食べていました。今でもドイツ料理を「良き市民の料理 グートブルガリッヒェキューヒェ gutbuergerliche Kueche」と呼んでいるのはドイツ料理など平民の食べるもので貴族階級の食事ではないという差別意識によるものでしょう。
ベルリン名物小型団子状ハンバーグをブレテと云います。フランス語のboulette 小さい球が料理と一緒に持ち込まれました。ひき肉料理は倹約家のプロテスタントご愛好のレシピーでしたから。
無理な理想は追わず、現実と妥協しながら現世を楽しもうという傾向のカトリックの住む南ドイツやオーストリアの料理のほうがはるかに魅力的です。(深谷)
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