アロマラント通信2015年9月号
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4 アロマのドイツ語4:最終回-勘働き
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アロマのドイツ語4:最終回-勘働き
鬼平犯科帳によく「......平蔵は勘働きが人一倍優れていた....」という描写が有ります。作者の池波正太郎がこしらえた言葉らしいのですが、勘働きとは言い得て妙ですね。判らない外国語にぶつかった時も怖くない、勘働きで乗切れます。
(a)---isch
botanisch(植物の)organisch(有機的な)roemisch(ローマの)
こういう--ischが語尾に付く形容詞によくぶつかりますね。「~の」という意味です。英語だとbotanical, organic, Romanとなってそれぞれ別の形の語尾が必要です。それに比べてドイツ語は簡単、~イッシュ(---isch)一つで用が足ります。--ischと来たら、「~の、~的」と憶えましょう。
(b)地名・国名
これこそ類推の宝庫、勘働きの見せ所です。ラベル正面の左右のどちらかにbotanische Herkunft(産地)とあって国名が書いてあります。英語に似ているのがほとんどです。
Polen, Italien, Spanien, Tunisien, Indienはそれぞれポーランド、イタリア、スペイン、チュニジア、インドです。語尾が「~ン」で終わるのが多いですね。これはドイツ語の発音上の癖の一つです。ドイツ語風にすると効き目が有る様に錯覚してもらえると踏んだのか、昔から薬の商品名は語尾「~ン」が目立ちますね。アリナミン、バッファリン、アスピリンと次々と出て来ます。
勘働きの必要なのはFrankreich, Russlandの二つくらいでしょう。これは「フランク族の国」「ルーシーの土地」の意味でフランスとロシアのことです。ラベンダーとコリアンダーのラベルに書いてありますから、お調べ下さい。ちなみにドイツはドイチュラントといい、「チュートン族の土地」を表します。
(c)CとZは置き換えられる
Cedernholz=Zedernholz シダーウッド
Cypresse = Zypresse サイプレス
Citrone = Zitrone レモン
アロマラントではCを採用していますが、他社ラベルや参考書には伝統的なZ使用も多く見られます。いずれも発音は「ツィ」『ツェ」です。これでレモンがシトロンであり、ドイツ語ではツィトローネと発音されるのが分かりましたね。
(深谷)
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