アロマラント通信201511月号


アロマラント通信201511月号


1. お知らせ:10月~12月のサービス品

2. 記事:聖ヒルデガルトの宝石療法について・宝石鑑定者の視点で

3. 記事:シナモン精油

4 ドイツ雑感2:音楽の国ドイツ

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1)お知らせ

パリでテロ事件があった様で気がかりです。11区はレピュブリーク広場やサンマルタン運河のある庶民的な場所で、私の住んでいた3区の隣でもあり、よく散歩に出ていたところだけに一層気が重くなります。ヨーロッパは危険地帯になりつつあるのでしょうか。


11月号では聖女ヒルデガルトを宝石色彩の観点から見た記事とクリスマスに使えて目下値引品でもあるシナモンリーフの使い道をお伝えします。


期間限定値引品:10月~12月の奉仕品はユーカリ・シトリオドラ、オレンジスイート、シナモンリーフの3種です。

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鈴木直美

カラットオブカラーズ代官山 代表

GIAGG(米国宝石学会卒業 宝石鑑定者5373)

カラーセラピスト。色彩心理研究家。


「聖ヒルデガルトの宝石療法について・宝石鑑定者の視点で」


「宝石が人を癒す」ことを遺した世界最古の聖人、聖女ヒルデガルト。パワーストーンの源流は彼女の教えからと、当メルマガに初回から執筆頂いている聖ヒルデガルトフォーラム副代表長谷川先生がご教示下さいました。

アリストテレスの弟子・植物学の祖・テオフラトスの「石についてDe Lapidibus」が世界最古の鉱物学的著作とされ、その後16世紀になりレオナルド・ダ・ヴィンチやコペルニクスが活躍した時代は自然科学の幕開けでした。鉱物学(mineralogy)、岩石学や鉱床学、結晶学、科学的鉱物学などが発展するに従い、中世僧院医学の祖とも言える聖ヒルデガルトの「レシピ」が見直されています。忘れられたかに見えましたが、「すべての物質は振動している」ことが証明された現在、新たに「バイブレーショナル・メディスン(波動医学、エネルギー医学)」として、聖ヒルデガルトの記した宝石療法はホリスティック医学界から脚光を浴びています。


宝石鑑定者として常々「パワーストーンの効用」を疑問に思っていましたが宝石療法の実例報告を読むと、金運や恋愛運を謳ったパワーストーンも100%虚偽とは言えないとも思えるのです。鉱物は7種の結晶系と固有の振動数を持っています。

ロッククリスタルと呼ばれる透明のクォーツ(六方晶系)は、振動数を正確に伝える特性から腕時計などに利用されているのはご存じの通り。他の結晶系にも、美しさの他に健康に役に立つ特性がある可能性は充分にあるでしょう。聖ヒルデガルトは「温・冷・乾・湿」のバランスが重要とし、火山の熱と堆積の湿からできた石を薦めているようです。

宝石の色はほぼ永久的に変化しないので、カラーセラピーにも利用しています。心の癒しを深めるため、オレンジ色を選ぶ人にはオレンジのオイル、イエローにはレモンやグレープフルーツのオイルを香らせています。色と香りについては、また次回に。


鈴木直美


カラットオブカラーズ代官山

150-0022

東京都渋谷区恵比寿南3-6-7 石井ビル

TEL03-6303-1611

FAX03-3710-7310

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  井上美佳子

  英国認定ITECIFAアロマセラピスト



シナモン精油にはシナモンリーフ精油(葉)とシナモンバーク精油(樹皮)があります。今回はシナモンリーフ精油についてお話しさせて貰います。この精油は葉と小枝の部分を水蒸気蒸留して抽出されたオイルです。

香りはクローブ系のハーブの香りで、シナモンスパイス(バーク)の香りとは少し異なります。

主要成分はオイゲノールが約75%、シナムアルデヒドが3~5%です。

(シナモンバークは正反対で、オイゲノールが多くて10%、シナムアルデヒドが約75%です。)

シナモンバーク精油は絶対に肌に使用してはいけない精油の一つですが、

シナモンリーフ精油はアロマセラピー使用として知られています。

主に血行促進、固くなった筋肉の緩和、歯肉炎の消毒に使われます。 

他にも風邪、インフルエンザにも力を発揮してくれるので、今回は季節がらシナモンリーフ精油を使った風邪対策のルームスプレーとクリスマスの香りを提案します。


(1)邪対策ルームスプレー(30mlのスプレー)

 無水エタノール10mlに シナモンリーフ精油3滴    

             ユーカリラディアータ精油1滴

             レモン精油5滴

 を入れ振って混ぜる。 

 精製水20mlを入れ振って出来上がり。  

 外からの菌を遮断する為に玄関にスプレーしてみては如何でしょうか。


(2)クリスマスの香りのブレンド(数字は比率)

 シナモンリーフ精油1~2

 クローブ精油1

 オレンジ精油3

以上をブレンドしてアロマランプに垂らしてみましょう。クリスマス時期に気分を盛り上げるお手伝いをしてくれるかもしれません。

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ドイツ雑感2:音楽の国ドイツ


前回のお喋りでドイツ人が美術に向いていない、勿論平均的な話ですが、ことを自動車の色を例に取り述べました。美術という芸術の特徴が、客観性、理論性、明快さにあり、いわゆるアポロ的芸術の代表格であるならば、対するディオニュソス的芸術の代表格は勿論音楽です。詩人萩原朔太郎著の理論書『詩の原理』にこのあたりの事が詳しく説明されています。


ドイツの音楽方面は天才鬼才の花盛り、ヨーロッパ最大最高の音楽家輩出国です。


心を落ち着かせて鑑賞に向かう美術と違い、音楽は聴く者の心を一気につかみ取り、感動で揺さぶり、胸をジーンとさせます。お涙頂戴こそが音楽美の特徴なのです。

ベートーベンの力強さ、ブラームスの悲哀感、これはフランス人がどう逆立ちしてもかないません。それ故ドビッシー以降のフランス音楽は、お涙頂戴路線ではドイツにかなわないと負けを認め、印象派と称して音楽から感情を薄めようとします。ラベル、フォーレ、サティの曲を聴くと音の綴れ織りに包まれた様な快感が味わえますが、音楽の本質である喜怒哀楽の情が喚起されることはありません。

ドイツ音楽がお涙頂戴という本道を行くのに対し、フランス人は音楽の美術化という詭道に踏み迷ってしまったからです。


おおざっぱに言えば音楽は空想、理想主義、情緒優先、現実拒否、暗い闇などと縁が深く、これは聴覚という非理性的感覚の特徴でもあります。一方絵画は現実主義、心の平静、秩序、論理、明快さと繋がっていて、視覚という最も理性的な感覚器官の特徴を備えている、そう覚えておいて下さい。ドイツ人はですから「空想、理想主義、情緒優先、現実拒否、暗い闇など」といった国民性の持ち主です。


匂いの嗅覚は聴覚以上に、非理性的で明るい陽光を嫌うという特徴がありました。これはドイツ的性格にぴったりだ、でもドイツの香りにブランドイメージがないのは何故でしょう。それは歴史的偶然の作用でした。

(深谷)

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