アロマラント通信2015年12月号
1. お知らせ:10月~12月のサービス品
2. 記事:12月アドヴェントのドイツ
3 記事:ユーカリ シトリオドラ
4. ドイツ雑感3:マリーアントワネット
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(1)お知らせ
期間限定値引品:10月~12月の20%引き奉仕品はユーカリ・シトリオドラ、オレンジスイート、シナモンリーフの3種です。
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(2) 12月アドヴェントのドイツ 長谷川ひろえ
ドイツに3泊5日と弾丸で行ってまいりました。初めてクリスマスマーケットの季節に訪れましたが、小さい町でも教会の前の市場で三賢者やツリーが飾られ、屋台もとてもきれいでワクワクしました。
ホテルでクリスマスのバスソルトが置いてありましたが、シナモンとオレンジ、クローブの香りでした。屋台でも、ホットワインにシナモンスティックがささっているワインカップが買えます。このカップを集めている方もいるとか。もちろん、このカップをまた持っていけばそこにグ リューワインをついでくれます。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/hiroecha/vin.html
こちらにハーブワインについて書いていますのでご興味あるかたはぜひ。
冬のヒルデガルト修道院のハーブガーデン、先週は雹と雨でとてもさむかったそうです。私が行ったときは、快晴でカレンデュラとヒルデガルトのバラが満開でした。凛とした姿は聖ヒルデガルトのようでした。修道院では、傷や荒れた肌用にカレンデュラをひまわり油に漬け込んだものを蜜蝋と一緒に溶かした作ったクリームを販売していました。この時期ドイツは、朝は9時半くらいまで暗く、5時には日がくれてしまうのでうまく眠れないそうです。おすすめは、レモンバームのチンキだそうで、シャワーではなくバレリアンやホップの香りの入浴剤をいれた湯船にゆっくりはいるのだそうです。
よい年末をお迎えください。
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(3) ユーカリ シトリオドラ 井上美佳子
一口にユーカリと言っても600種類以上あり、
皆さんご存知のように原産国はオーストラリアです。
現在ではアジア広域、アラビア半島、ヨーロッパ等広い地域で栽培されています。
地中海沿岸地域だけでも約50種のユーカリが栽培されています。
その中でもアロマテラピーで使用されているのは数種しかなく、
代表的なのがユーカリ グロブルス、ユーカリ ラディアータ、
そしてユーカリ シトリオドラ です。
レモンに似た香りがすることから、別名レモンユーカリとも呼ばれています。
ユーカリ シトリオドラの主成分は、アルデヒドです。
ほとんどのユーカリにはユーカリプトールが含まれますが、
シトリオドラには全く含まれておらず、その代わりシトロネラールを約90%
含有します。
その為、昆虫忌避作用を利用し夏場の蚊などの虫除けスプレー等に使われています。
また、抗炎症作用、鎮痛作用、抗ウイルス作用、花粉症等のアレルギー抑制作用があり
冬場の風邪やインフルエンザの流行する時期に免疫システムを刺激し、抵抗力を上げて
くれます。そして血行を良くし、体を温めてくれます。
その他、筋肉痛や痙攣用のブレンドオイルに混ぜても活躍します。
寒いこの時期に部屋を清浄しつつ、レモン風の爽やかな香りで満たしてくれるので、
アロマランプに使用するのも打って付けです。
冷静な思考を必要としたり集中して仕事をこなさなくてはいけない時に、爽快な香りで
頭を研ぎ澄まさせて、知的向上心を後押ししてくれます。
その時、創造性にも訴えかけ、想像力をも駆り立ててくれる働きをします。
ストレスの多い状況や時期を楽々と乗り切ることができ、その上生きる喜びや楽しみを
上昇させてくれます。まさに年末の今の時期に打って付けの精油といえます。
おすすめアロマランプ用ブレンド:ユーカリ シトリオドラ 2滴
ラベンダー 2滴
ゼラニウム 1滴
注意:アルデヒドを含むため僅かな必要量だけ用い、
体用オイルに入れる場合も2滴以上は入れないでください。
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ドイツ雑感3:マリーアントワネット
ドイツの香りでブランドイメージの有るものといえばせいぜい男性用オーデコロンの4711しか思い当たりません。前回申しました様に神秘的で目に見えない対象に熱中するドイツ人気質から言って不思議です。
香水作りが発展した18世紀という時代はフランスの時代でもありました。香水そのものはルネサンスイタリアからフランスへお嫁入りしたカトリーヌドゥメディシスが16世紀に持ち込んだものですからイタリア趣味でしたが、これがフランスに移植されて大発展を遂げます。
ベルサイユをはじめパリの邸宅では多数の舞踏会が催され女性たちは自分の香りを調合させたものです。トイレが少なく女性も庭で用を足したり、お丸を使ったりしていたものですから悪臭が立ち込め易く、香水は臭い消しという実際上の役割を果たしていました。これは段々知られる様になった事実ですね。
めったにお風呂に入りませんし、トイレなどの悪臭への対抗ですから、香水も麝香やアンバーグリスを多用した強いオリエンタル香調のものが普通でした。
18世紀は女性の世紀とも言われ、フランスではルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人、ドイツ文化を背負って立っていたオーストリアではマリアテレジア女帝、ロシアではエカテリーナ女帝が政治を牛耳っていました。将来の強国北ドイツのプロシャはお堅いフリードリッヒ大王の時代ですから香水など発展しません。また18世紀はフランスの時代でもありました。人口が欧州諸国トップでしたので、砲兵歩兵の陸軍が強く、軍事力、経済力そして文明パワーが他国を圧倒していました。今でもヨーロッパ中に残るフランス趣味の宮殿や庭園は当時のフランスへの憧れと真似の証拠です。ウイーンのシェーンブルン宮殿、ポツダムのサンスシー宮殿、ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿など枚挙にいとまがありません。
こうしてフランス文明の広がりに乗ってフランス好みの香調が、パリ土産としてヨーロッパ全体に広がった訳です。こういう時代と場所に、本陣に、ドイツ文化を背負ったマリーアントワネットがお輿入れしました。
(深谷)
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